「バーナム効果」で子育てに真剣に向き合う!
「バーナム効果」ってご存じですか?
「占い」でよく使われる手法なので「バーナム効果」という言葉は知らなくても、その恩恵(?)に預かっている人がおおいはず(^^)/
たとえば血液型占いでは、
「今日のA型の人の運勢は良好。あなたに周囲の期待が集まるので思い通りにことをすすめましょう。
ただ、期待に応えようとし過ぎて疲れを感じてしまうことも。そんなときはラベンダーの香りがおすすめ」のような表現です。
性格診断テストの結果を例にあげると
「あなたは普段の生活ではどちらかというと社交的ですが、本当は内向的な性格です」
「あなたは目的に向かってやる気を出せば必ず成果をあげますが、普段は地道な作業をさぼりがちです」
といった文章パターンです。
要するに文章では結局「社交的な人なのか内向的なのか」
「頑張り屋なのか怠け者なのか」を明言せず、どちらの人にも当てはまるような内容になっています。
こういった文章は「自分のことだ」と感じる人が多いんですね。
なぜなら、多くの人は「社交的な面と内向的な面」というように、一面的ではない両方の性質をもっているからです。
このように「ポジティブ」な内容や「どちらともとれる表現」を使うのは、読む人に「自分に当てはまっている」と思わせるための基本テクニックになっています。
人間は「自分に都合のいい情報だけを取り入れやすい性質」があるといわれ、
多くの人に当てはまるキャッチコピーを作る時に「バーナム効果」をうまく利用しているそうです。
今回「バーナム効果」を取り上げたのは、
「信」という漢字は、「人(にんべん)の言葉」を信じると書くように
明るい未来に向かって進む原動力は、人の言葉になることが多いからです。
たとえば
手相をみてもらった時に
「あなたの『知能線』は、線が太くて長く、意志の強さと根気よくものごとに取り組む行動力がある。
だから1年以内に大きな転機がやってきた時に人生が好転します」と言われたとします。
バーナム効果は、女性や子どもほど高い効果があると統計的にいわれるそうですが、
男性でも、もちろんバーナム効果の影響(?)恩恵(?)を受けます。
「占いをしてみようかな」と思う時は、何か悩みや行き詰っている時が多いでしょうから
「人生が好転しますよ」といわれると暗い心に一筋の光が差し込む思いがするでしょうね。
子育てにこれを当てはめてみると
ゲームばかりしている子どもに
〇「好きなものに夢中になってとりくむ集中力の高さと、うまくいかなくても根気よく取り組んで難しいゲームをクリアーする力が抜群だから
社会に出てからも困難を乗り越えて富と幸せを築く力があるよ」と言ってみる。
「ぼくって、集中力があるんだ」
「困難を乗り越えて幸せになる力が抜群なんだ」といい意味で勘違いしてくれる可能性が高い(^^)/
大人でも上司から
「君は見所がある。仕事は丁寧だし、安心してまかせられる」と言われたら
「もっと丁寧に仕事をして、期待に応えよう」とヤル気が一段とアップするでしょう。
子供ならなおさらのこと、大人から言われた「いい一言」が頭の中に残って人生にいい影響をあたえるでしょう!
キャッチコピーを作る人は、四六時中「いい表現」を考え抜いて試行錯誤するのが仕事とはいえ、相当の時間とエネルギーを注いでいます。
まさに「本気で」取り組んでいます。
親として子育てに「真剣に向き合う」とは「いい表現」を考え抜くことかもしれませんね。