わが子のやる気スイッチはいつ入る!?
育児書「わが子のやる気スイッチはいつ入る」より抜粋
・うちの子は、勉強のやるきが全然なくて・・・。試験前でも、気がつくとゲームをしているし・・・。
・勉強が嫌いならしなくてもいいけど、かといってスポーツや音楽や生徒会活動を頑張るわけでもなく、ゲームばかりで将来大丈夫かしら・・・。
教育カウンセラーとして10年以上相談を受けてきた早稲田大学教授の著者からのメッセージの一部を紹介!
「育児」とは「育自」(子育てをすることで、自分自身が成長していく)
親自身が「学び」に対して「やる気」を維持していることが、子どもの「やる気」につながっていく。
たとえば、子どもに1か月に1冊ぐらい本を読んでもらいたい、と思ったら親自身が、1か月に10冊ぐらい本を読んでみる。
親が取り組んだ10分の1ぐらい子どもは、行動にうつすと考えてみる。
試験前でも子供が勉強せずにゲームばかりしているなら、
親自身が、テレビやスマホを見るのをやめて、2時間「学び」に費やしてみる。
ここでの「学び」とは、「新たな料理のメニューにチャレンジしてみる」「家庭菜園で季節のものを植えてみる」
「運動不足の解消にランニングをしてみる」「筋トレをしてみる」など何でもOK!
親が「学び」を楽しみながら成長している姿をみせるだけでいい。
子どもが親の楽しそうな姿をみた時に「一緒に料理を作ってみよう!」「散歩に一緒に行ってみよう!」と声をかけてみる。
「やる気=勉強のやる気」に限定しない
元々、子どもは「やる気」にあふれています。
「やってみたい!やってみたい!」と目を輝かせます。
長年カウンセリングをしていて、子どもは案外、真面目な楽しさを求めていると感じます。
ゲームなどの刹那的な楽しさも求めますが、(大人もそうですが・・・)自分の成長に結びつくような前向きな体験を楽しむ能力が備わっています。
「自転車に乗れた!」「縄跳びができた!」「逆上がりができた!」「ハーモニカが上手にふけた!」「書道で字がうまくなった!」
「バレーボールがうまくなった!」など学校生活の中で体験できることがたくさんあります。
休み時間になれば、校庭に飛び出して走り回ったり、教室で粘土遊びをしたり、大人から見れば、「遊んでいるだけ」のように見えることの積み重ねが「やる気」を育てる土台になっています。
授業中に机の前に座って勉強している時間が「やる気」の土台を育てるというより、
勉強以外の時間で「やる気」の土台を育てているともいえます。