「ギフトの伸ばし方(具体例)」
「ギフトの伸ばし方(具体例)」
『ギフトとは親の想像を越えたもの』
※ギフト:天賦の才能、天性の才能、特別な能力
教育関係の本をよく読みますが、2冊の本でギフトについて同じような内容があり
具体例にインパクトがあり紹介いたしますね。
※わが子の「東大合格力」を引き出す7つの親力(講談社)
※「開成×灘式」思春期男子を伸ばすコツ(中公新書ラクレ)
〇キリマンジャロをはじめ世界七大陸最高峰を最年少(当時の記録)で登頂した23才の山田淳(あつし)君は、
灘中学に入ってきた頃は喘息があり、それを克服しようとワンダーフォーゲル部に入ったのが山登りのきっかけでした。
山登りが楽しくなり、他の部員以上に体を鍛えて、11年後には七大陸最高峰を登頂!
勉強もそっちのけで、山登りに夢中になったとか(^^♪
ここで大切なこととして本に紹介されているのが
「山に夢中になった時に『せっかく灘中に入ったのだから、山登りなんてしていないで、勉強しなさい!」と誰かが言っていたら、
最年少での登頂記録の芽はつまれていたかもしれませんね」ということ。
かなりスケールの大きな内容から入りましたが、
もっと身近な事例で他の本には・・・・
〇ある先生の教え子に「釣りキチ少年」がいました。
お父さん、おじいちゃん、おじさんも釣りが大好きで、休みになれば家族総出で釣りに出かけます。
その子は、魚にも詳しく、図鑑を見なくても一目で魚の名前が分かります。
給食の魚の切り身をみても、魚の名前が分かるほどです。
社会見学でサイクルセンターに行った時の係の人への質問も
「おじさんは、どんな魚を釣るのが好きですか!?」でした。
アメリカ出身の英語の先生にも
「アメリカではどんな釣竿を使っていますか?」でした。
頭の中は、「釣り」のことでいっぱいなんですね。
学校でも一目置かれるほどでした。
その子が海の中のようすを落書きしているのをみても
「このあたりの深いところはこの魚」「こちらの浅瀬にはこの魚」・・・・・というように
豊かな海の姿が広がっている。
その子の「知識の海」もどこまでも広がっているようでした。
この能力は、いずれ他の勉強でも活きてきます。
一つのことを極めれば、ほかのことも極められます。
ここで大切なこととして本に紹介されているのが
「特にすばらしいのは彼のお母さんでした。
家族の中でお母さんだけは釣りはされませんでした。
勉強はそっちのけで、釣りのことで頭はいっぱいのその子に対して
『魚はもういいから、勉強をしなさい!』と言いたくなってしまいそうですが、
一切言われなかったそうです。
図鑑を買い与えたり、魚の話をするその子の話を楽しんで聞いておられたのです」
〇上記の内容を脳科学の立場から書かれているところを引用致しますね。
「音楽や将棋に優れている生徒が勉強をやればすぐに成績が伸びるのは、『いい脳』を持っているから。
スポーツで体を動かす、音楽や絵画に興味を持つ。それらで脳全体が活発に働き『いい脳』がつくられる」
「『いい脳』をつくるためによい刺激を与えてくれる活動として、囲碁、オセロ、五目ならべ、ジグソーパズル、
あやとり、カルタ、トランプ、粘土遊び、ブロックづくり、プラモデル、なぞなぞ、間違い探し、折り紙、などなど
手先や頭を使うゲームや遊びであれば、何でもよいでしょう。
遊びだけでなく、お手伝いや家の仕事をやることでも脳が働きます。
料理をつくるのは、すごくいい」
「ただし、上記の活動をするときに大切なのは、子どもが夢中になって、楽しく出来るものをやらせる、ということ。
将棋がいいからと言って無理に将棋をやらせても、『いい脳』は育ちません。
決して無理強いはしないことが大切です。
その子が放っておいても熱中するものが、何かあるはずです!」