象と鎖のたとえ
象と鎖のたとえ
サーカスの象は、小さい頃から鎖につながれて、鎖を引っ張ってもビクともしないことを学習してしまう。
大きくなり、鎖を引っ張れば杭が抜けてしまうにもかかわらず、
「ビクともしない」と思いこんでいるので、鎖をひっぱろうとはしない、というたとえ話。
私たちに重ねてみると・・・
象と人間は、すべてが同じではありませんが、
人間に置き換えて考えてみると
小さい頃の夢といえば「野球選手!」「宇宙飛行士!」「お医者さん!」など自由に子供は語ってくれますね!
小学生の時から「公務員を目指します」という子供は、まずいないですね(笑)
ところが、いつの頃からか
「入れる高校に行けばいいかなあ」とか、
「あの大学は、今の自分には無理だなあ」とか
見えない鎖にしばられているような言葉が出てくるようになります(>_<)
「学校の成績がこれぐらいだから、自分の人生もこれぐらいかなあ」と
「成績」と「人生」を深く関係づけてしまうことも・・・。
極端な例ですが、秀吉や家康をはじめ歴史上の人物で名前を残している人の多くは、
今の中学生が習っている「因数分解」など全く知らなかった人です。
「成績」は、一つの指標ではありますが、それが「人生」全体を決めてしまう要素ではないのに、
「こんな成績では、たいした人生にはならない」みたいに、刷り込まれているような気が・・・・。
全力の応援とは・・・
先日、テレビを見ていると
「この子が、お医者さんになりたい、というので楽しんで学べるような知育パズルを親子で一緒にしています」という家庭がありました。
その子は、小学校1年生になったばかりで、戦国武将の名前を全部言えたり、世界の国旗をみて名前や場所が分かる子でした。
塾にでも行かせて詰め込み式で教えたのかといえば、そうではなかったんです。
「教えることは、何もしなかった」
折り紙で無限ループのキューブを一緒に子供と楽しみながら作ったり、
段ボールで作れる自動販売機を作ったりしただけとのこと。
興味をもったことを、子どもがどんどん学ぼうとするので、
戦国武将や国旗を覚えやすいように工夫したものを親御さんは作っておられました。
「宇宙飛行士なんか、無理でしょ!」と言わなくても、態度でそれを示してしまうことが多いかも・・・・。
全力で、子供が宇宙飛行士になれるように、宇宙に関する本や動画をそろえたり、
それこそ種子島まで行って打ち上げを見に行くなどしてみる。
「やれば、できる!」というメッセージを全力の応援、サポートと共に言葉でも伝え続けてみる。
結果的に、子どもが宇宙飛行士になるかどうかではなくて、
「宇宙飛行士なんて、とても無理だよ」という「否定のメッセージ」「見えない鎖」で子供を縛らないことが大切なことかもしれませんね。
「いつでも気がついたときに、 やり直せば、
少々時間はかかっても、
必ず取り戻すことができるのです」
よく読んでいる「子育てハッピーアドバイス」シリーズの一節です。
子育ても日々、勉強ですね(^o^)