【入試に出る一問一答】NO.3
【入試に出る一問一答】NO.3
【社会】
〇問題
京子さんは、神奈川県の鎌倉市に12世紀に開かれた鎌倉幕府のことを調べた。
13世紀前半に鎌倉幕府の実権をにぎった執権、北条泰時が領地をめぐる裁判の基準や武家社会の習慣をまとめ、
定めた法律はどれか、次のX群(ア)~(エ)から1つ選べ。また鎌倉時代の文化や宗教について述べた文として
誤っているものはどれか、下のY群(カ)~(ケ)から1つ選べ。
X群 (ア)墾田永年私財法
(イ)分国法
(ウ)御成敗式目
(エ)武家諸法度
Y群 (カ)御伽草子とよばれる絵入りの物語が流行した。
(キ)貴族や僧などの歌を集めた「新古今和歌集」がまとめられた。
(ク)運慶らによってつくられた金剛力士像のように、力強い彫刻作品が生まれた。
(ケ)座禅によってさとりを開く禅宗は、武士の気風に合い、幕府によって保護された。
〇解き方
・日本史語呂合わせ
・1232年 一日3人 裁く御成敗式目
3代目執権、北条泰時が御成敗式目を制定。御成敗(裁判)する式目(法令)。武家政権の最初の法令。
参考:鎌倉時代は、源頼朝のイメージが強いですが、北条氏の執権政治が行われていた点に注目
執権:幕府のトップは将軍。将軍の補佐役が執権。
・1615年 異論以後 なし武家諸法度
大名の力を抑え徳川の支配下におくことを目的に、大名同士の結婚の制限、一国一城で居城以外の城は取り壊された。
(参考)
・1742年 罪人(つみびと)なしに する御定書
徳川吉宗が公事方御定書を制定。法律、刑法、民法のようなもの。公事(公共の事柄)
イメージ:刑罰を重くして罪を犯す人を無しにしたかった。
上記の「御成敗式目」(鎌倉時代)と「武家諸法度」(江戸時代)と「公事方御定書」(徳川八代将軍吉宗制定)は
いずれも裁判を行う時の刑法にあたるものなので、入試でよく出題されます!
・御伽草子:浦島太郎は、御伽草子(おとぎぞうし:絵本よりも文字がおおい読み物)の代表作。室町時代に流行した。
※入試でよく出題される文献
源氏物語(紫式部:平安時代)主人公、光源氏の恋愛もの。貴族が権力をにぎっていた平安時代の作品。
枕草子(清少納言:平安時代)
平家物語(琵琶法師により語りつがれた:鎌倉時代)平家の栄枯盛衰が書かれている。
御伽草子(室町時代)
※入試でよく出題される和歌集
万葉集(奈良時代) 九州へ防人(さきもり)として、幼い子供を残して強制的に連れていかれた人の歌などがある。
古今和歌集(平安時代) 紀貫之が編纂
新古今和歌集(鎌倉時代)
・金剛力士像は、強い武士の象徴:鎌倉時代が武家政治の始まりで、時代の流れにあっていた。
・鎌倉仏教といわれるほど、鎌倉時代に、浄土真宗(親鸞聖人)、浄土宗(法然上人)、天台宗(最澄:比叡山)、真言宗(空海:高野山)を開いた人があらわれました。
〇答え
X群(ウ)御成敗式目
Y群(カ)御伽草子とよばれる絵入りの物語が流行した。(鎌倉時代ではないものを選ぶ)