子どもの苦手なことに目をつぶる
「子どもの苦手なことに目をつぶる」
※「親力」で知られるおススメのメルマガ(まぐまぐメルマガ大賞5年連続1位:教育部門)より抜粋
http://www.oyaryoku.jp/
「子育ての大切なコツをひとつ教えますね」と上記のことが紹介されています。
子育てとは関係ありませんが、
「結婚前には両目を大きく開いて見よ
結婚してからは片目を閉じよ」と言われることもありますね(笑)
両目の働きとして、仮に「良いところだけをみる目」と「悪いところだけを見る目」があるとしたら(もちろんそんなことはありませんが(^-^;)
「悪いところだけを見る目」を子供を見る時には、閉じてしまうのが子育てのコツみたいです。
具体例が二つ紹介されていました。
〇水泳が大好きな女の子が、受験勉強をせずに、水泳ばかりしているので、親が水泳をやめさせました。
毎日のように水泳していた女の子は、水泳をしなくなった分、勉強時間は増えるので成績は上がるように思いますが、
水泳をやめてから成績は落ちる一方でした。
「これはおかしい!」と気づいた親御さんは、子どもに水泳を再び習わせたのです。
女の子にとって泳ぐことが、気持ちよさや爽快感となりリラクゼーションになっていたようです。
「受験前なのに勉強していない!」というところにフォーカスしてしまいがちですよね(苦笑)
実は、水泳をしながら短い時間であっても勉強していたのですが、
親からすると、「そんな短い時間では受験に間に合わないだろう!」としか思えなかったようです。
「水泳をしながら、短時間集中でよく勉強している!」と「良いところだけを見る目」で見ると
「水泳をやめさせる」という選択肢ではなく、別のサポートの仕方がみえたかもしれませんね。
〇絵や工作が大好きな男の子は、全国コンクールに作品が入賞したこともありました。
ところが、スポーツは苦手だったので、お父さんは無理やり子供にスポーツを習わせました。
そのお父さんは工作や絵に理解を示されなかったのが残念なのですが、
「そんなものは軟弱だ」と男の子の作品を認めることはありませんでした。
スポーツは一向に上手にならず、父子の溝は深まるばかりでした。
「スポーツができない」ところを何とか克服させてやりたいという気持ちは大切ですが、
気をつけなければならないのは、
「親の意識が、子どもの苦手なことや欠点を克服させ、直してやろうとするあまり
子どもが好きなこと、得意なことに意識が向かなくなること」です。
★「ゲームばかりして困っています」と全国中で尋ねられる質問だそうです。
「ゲームばかりしている」にフォーカスしてしまう気持ちはよく分かります(^-^;
「子どもの悪いところだけを見る目」を閉じる、とありましたが
それを深掘りしている「氷点」で有名な小説家:三浦綾子さんの言葉に
「閉じた目で自分の心の姿をみるといいのよ」というのがあります。
ゲームは、こちらが工夫をしなくても夢中になれる仕掛けや工夫が盛りだくさんですから
大人もスマホゲームにはまってしまうほどです。
実は、「子どもがゲームに夢中になっている姿」というのは、
「親自身の姿」とも言われます。
本当は子供と向き合って大切な時間を過ごさなければならないのに
「仕事」に追われていたり、仕事から帰ってくると疲れているので気分転換に「スマホ」や「テレビ」ばかりみてしまう姿そのものかもしれません。
中には、仕事を家に持ち帰って、「パパ、遊ぼう!」と子供が言ってきても「仕事があるから」とパソコンに向かっていたりすることも・・・。
大人にとって、「会社」で「仕事」をしているのは
子どもにとって、「学校」で「勉強やクラブ活動」をしていることにあたると言えそうです。
宿題は「homework(家でする仕事)」ですから、まさに残業です(>_<)
ゲームばかりしている子供を注意したり、叱ったり、「勉強しなさい!」と言ってしまいがちですが、
その前に、子どもと向き合う貴重な時間を大切にしていくことにフォーカスしてみる。
ゲームに勝るものは「創造的活動」「他者との遊び」と言われるように
自分で創る楽しさを味わっている子供は、ゲームだけではもの足りなくなります。
一人でゲームをするより、友達や家族とトランプしたり鬼ごっこをする楽しさはゲームでは得られない面白さがあります。
プラモデル、粘土、ブロック、折り紙、パズル、ボードゲーム、トランプなど子供が自分に合った「創る楽しさ」を味わったり、
親として、時には一緒に楽しんだり、プロデュースすることが勉強そのものをさせることより大切と言えるかもしれません。
子どもが創る楽しさを満喫した上で、「次は勉強してみようか(^^♪」と声をかけていく。
子どもは勉強するマシーンではないので、「勉強しなさい!」というだけでは動いてくれませんね(苦笑)
子どもが創る楽しさを満喫できる工夫やサポートに力を尽くした上で
「勉強しようね」と言ってみると子どもに変化があらわれるかもしれませんね。